犬猫の健康管理

交配の話

昔は犬の外陰部から出る血(発情出血)を顕微鏡で観察し、血に混じっている膣の細胞をみて交配に適している日を調べていました。そうすると出血の多い仔もいれば少ない仔もいますし、血の中の膣の細胞が少ない場合などの時はなかなかはっきりと交配に適している日を特定することができませんでした。
しかし、今はプロジェステロン(黄体ホルモン)を計測することにより排卵日がはっきりと確定でき、交配適期がいつからいつまでときっちりと言えるようになり、妊娠率の大幅アップになりました。
また、その期間内に数回交配すると多数、一回のみ交配した場合は少数産まれる可能性が高くなります。このように産まれてくる頭数をある程度調節することもできます。
出産日は排卵日から63日目になりますので、交配を数回にわけてした場合でも出産日は前後1日ぐらいの誤差で言えることができます。 出産日がはっきりすると出産の準備や帝王切開の準備をすることができますので、飼い主の不安と死産になる可能性も軽減することができます。交配する場合は一度当院にご相談ください。

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